救いを探す男

工場勤務の低スペック独身男が、魂の安らぎを求め日々彷徨うブログです。30代を目前にして彼女の一人もいやしない僕の人生、一体どうなるんだ

工場入社したけどホウキしか持たせてもらえない


今から十年前、僕はとある一部上場企業の工場に入社した。

高卒でいきなり現場に放り込まれ、さぁやれっていう状態。

工場の先輩たちも優しく教えてくれる人などおらず、基本無視。

僕「なにか手伝うことありますか?」

女先輩「そこら辺掃除しとって」

何回聞いても掃除しといてと言われるばかりだったので、聞くのをやめた。

ちなみにこの女先輩。けっこう荒かった。レンチとかグラインダー投げたりしてたし。

(多分、道具を所定の位置置くのが嫌い)

でも仕事の速さは工場長のお墨付きで、

工場長「仕事でわからんことがあったら女先輩に聞け」

と命令されていた。年も二つしか変わらなかったので仲良くやれよ、とも言われてた。

 仲良くやれも何も異性なのだ。

僕は当時、年齢=童貞。女の人と会話するだけで肩にグッと力を入れないとできないのに仕事はこの女先輩から学ばなければならなかったから、つらいのなんの複雑。

入社して三か月はひたすらホウキもってウロウロ。四か月目ぐらいで初めて

女先輩「ねぇ、道具運んで」

と声をかけてもらえるようになり、ひたすら女先輩の後ろをついていって道具の段取りをさせてもらえるようになった。

そこからまぁついでに仕事もちょいちょい教えてくれるようになって、今年僕はこの会社で入社10年目を迎えることが出来た。

ちなみにこの女先輩はまだいる。この前飲みに行ったとき、

僕「なんで入社したての時、ホウキしか握らせてくれなかったんすか?」

この質問に対し

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女先輩


「顔がすぐ辞めそうやなって思ったけん」

 

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